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2005年12月19日 (月)

日本映画『下妻物語』

“下妻物語”、2004年、日本、102分、監督:中島哲也

公開時にも少し観ようかなと思いながら、ポスターだけで(少女漫画原作は・・・)と思って見送った『下妻物語』(実際の原作は小説なんですけどね)。映画仲間のお勧めもあって、CS放映されたのを見ました。
皆さん、これはとっても面白い映画です! とりあえず香港映画好きに勧めますが(笑)

簡単に言ってしまえば、茨城県下妻市を舞台にしたロリータ少女(深田恭子)とヤンキー少女(土屋アンナ)の友情物語です。
それだけ聞けば、 ヤンキー少女が話を引っ張るのかなと思いますが、さにあらず。
ロリータ少女は実に達観していて、根性が据わっているんです。経済的には自立してないけれど、精神的には自立していて、とても強い。ヤンキー少女も弱くはないんですが、ロリータ少女のすごい部分(根性や刺繍の腕)を認めています。認める素直さが彼女の取り柄。その友情もありがちなものではなくて、見た目には互いに好き勝手言ってるんですけどね。でも互いに必要としている。

基本の話はそれとして、展開されるのは、はちゃめちゃなストーリー。
CM出身の監督だからでしょうか、実にバランス感覚が良くて、あちこちで脱線して笑いを取りながら、すっと本筋に戻る鮮やかさ。映像的にもフィルターをかけたり、CG、アニメ、CM風、再現映像、ドキュメンタリータッチのざらざら映像まで、音楽はロックからクラシックまで、みごとにミックスさせてます。セットの作り込み方もたいしたもの。楽しんでもらおうというサービス精神が過剰なくらいに旺盛です(ここが香港映画好きに勧める理由)。陳腐な表現とは対極なんですよ。
俳優陣も舞台俳優ら個性的な面々が集まっていて、さりげなく、でもしっかりアピールしています。

ロココなんだというロリータ・スタイル(生き方、ファッション)とヤンキー・スタイルの対比、舞台になる下妻、代官山、尼崎の対比、下妻にとどまらず日本の地方を象徴する、水田、ジャスコ、パチンコ店の3点セット(ついでにシュールな牛久大仏)といった舞台設定の鮮やかさは原作者によるものでしょう。これもみごとに映像化されています。

この映画は、ポスターを見ただけで「やめとこ」と思ったり、笑いの品に眉をひそめる人も少なからずおられると思います。でもちょっとでも興味を持ったらぜひ80分間だけ価値観を空にして、ご覧になってみてください。
見終えて、見た目で判断してはいけないんだ、と思う方が出てこられればうれしいです。 <追記>『下妻物語』の公式HP http://www.shimotsuma-movie.jp/ は非常に充実しています。「映画を観た後に」ぜひご覧ください。 .....

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コメント

私も トラバさせていただきました^^
というか、びんみんさん、さすがの感想です。

投稿: ふぁ | 2005年12月20日 (火) 22:28

トラックバックありがとうございます。
なんか二人の世界って感じですが(笑)

投稿: びんみん | 2005年12月21日 (水) 01:37

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