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2005年11月

2005年11月12日 (土)

韓国映画『親切なクムジャさん』

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『親切なクムジャさん』をいつものシネフェスタで観ました。
これは韓流でなくても、公開される映画でしょう。
韓国の人(留学生?)も観に来ているようでした。

ほのぼのしたタイトルと同時に、復讐3部作の最終章とも宣伝されているので、「キレたらこわい」ドキドキ感とともに映画を観ることになります。まして、前作『オールド・ボーイ』の衝撃を体験していれば、なおのこと。

メインは13年の刑を科されて出所した美しい女性、刑務所内で皆に親切だったクムジャさん(イ・ヨンエ)が自分を陥れた者に復讐する話なのですが、刑務所内(クムジャさんの親切とは?)や出所後のサブストーリーもなかなかのもの。くどくど説明せずに、ずばっと観る者に悟らせる語りの巧みさ、小道具の使い方は見事です。そして、目指す復讐でも、おぞましい復讐がちゃんと用意されています。パク・チャヌク監督はまたやってくれました。人の心はこわいと思わされる展開は、身体的な痛みを超えています。韓国はなぜこんなに太い映画を作れるのでしょう。復讐することの意味、復讐せずにすむためにはどうすればよいのか、考えさせられます。

それにしても、イ・ヨンエは女優魂のある人だと思いました。これだけ、汚れたり、夜叉のような表情を見せたりすることを引き受けているのですから。(結果的にですが、イ・ヨンエの映画出演作をほとんど観ているような気がします。振り返って一番おとなしいのが『JSA』) チェ・ミンシクは今回はひょうひょうと安定して演じています(でもこわい)。あと、友情出演が豪華ですので、お楽しみに。

『親切なクムジャさん』、映画好きなら観てみてください。

私はシリーズ第1作、『復讐者に憐れみを』が未見なのですが、パンフによれば、相当痛い映画らしく、ひるんでいます。解説者が『生涯10本の指に入りそうな・・・』とまでおっしゃっるほど。しかし、間違いなくレベルは高そうだし、と悩むところです。
。。。。

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2005年11月 5日 (土)

溶けるレコード

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この写真何か分かります?
レコードプレーヤーにかけられた氷のレコード。
これ、ちゃんと曲が流れるんです。
若手アーティストの八木良太さんの作品です。

先日、神戸の長田に出かける用事があり、帰りに、街の誕生百周年を迎えるという新開地に立ち寄ってきました。今では普通の商店街のような新開地ですが、天井川を付け替えてできた土地に、戦前は映画館などが建ち並ぶ、たいそうな繁華街だったそうです。その一角に神戸アートビレッジセンター(KAVC)というアートセンター(96年オープン)があり、積極的にアーティストを育てたり、街の歴史を掘り起こし、街の活性化を仕掛けています。

そのKAVCで若手のアーティストを集めた展覧会「眺めるに触れる」が開かれていて、冒頭の作品はその一つです。
現代アートは分かりにくかったりするのですが、こういうイベントだと作家さんご本人が会場にいらっしゃることが多く、直接、いろいろ教えていただけるので、「そうだったのか」と思うことが多いです。見に来たというだけで喜んでくださる方も多くて、それが通りがかりに覗いただけでも、なんとなくうれしい。
この八木さんの場合では、別に雨音を録音したレコードを延々とかけていました。聞いてみると雨音とレコードのノイズが似ているので、最初は雨音の方が大きいんだけど、だんだんノイズの方が大きくなる、でもどこまでが雨音でどこからがノイズなのか分からない、というのを狙っているそうです。(それで? といわれると困りますが)

かと思うと、透明なボックスにたくさん携帯電話が詰め込まれていて、それが日本全国に落書きされたメールアドレスや電話番号からつながるようになっているという大がかりなものもありました。

一通り見て回った後は、ロビーを使って特別営業しているカフェで一休み。
店をやっている人も、KAVCのインターンさん(これからアートに関わっていこうというボランティアさんということなんでしょうか。)らしく、遊び心を持っておられます。
近くの洋菓子屋さんのお菓子を用意していて、お勧めは?ときくと、くまのお菓子だとか。
で、出されたのがこちら。

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・・・軽く罪悪感を覚えます。

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